
主要諸元
【概 要】
名 称
型 式
【アナログ出力】
出力種別
出力数
分解能
出力インピーダンス
出力電圧
出力確度
【CAN】
接続数
プロトコル
バス通信速度
データ長
スタートビット
エンディアン
データ形式
終端抵抗
【インタフェース】
表示部
操作部
CANコネクタ
電圧出力コネクタ
電源コネクタ
設定用コネクタ
【電源】
DC電源 電源範囲
消費電流
USB給電
【その他】
外形寸法
CANアナログ出力基板
CANNA-1b
電圧出力
1 出力
12bit (0x000~0xFFF)
10 ohm
1~5 VDC
1%f.s.(TYP)
1(受信のみ)
標準フォーマット (0x0000~ 0x7FFF)
1M, 500k, 250k, 125k, 100k, 80k, 50k, 20k, 10 kbps
1,2,3,4 byte
1~63bitのいずれかを設定可能
Big(Motorola), Little(Intel)
Signed, Unsigned
120 ohm(選択可能)
OLED モノクロディスプレイ
スライドスイッチ:電源,モード切替
タクトスイッチ :メニュー,選択,設定
D-Sub9ピン(オス)
2ピン:CANL,3ピン:GND,7ピン:CANH
BNC
DCジャック(外径5.5mm,内径2.1mm)
USB Micro-B
4.5~5.5V
100mA (DC5V)
4.5~5.5V
94mm(W) × 20mm(H) ×52mm(D)
注意事項
・事故を防止するため電源範囲を守ってご使用下さい。
・過電圧が印加されると発火,発熱,発煙が生じることがあります。
・本基板を使用する場合,端子の短絡にご注意下さい。短絡が生じると意図しない過電流が流れることがあり,
本基板だけではなく,接続している機器を故障させてしまうことがあります。
・本基板は実験用に設計,製作したものであり産業用での使用を想定しておりません。そのため本基板により
生じたいかなる損害についても,補償はいたしかねます。
・ご使用の際は,十分に検証をした上でお使い下さい。
操作方法
機能と役割
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電源コネクタ
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CANコネクタ
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電圧出力コネクタ
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USBコネクタ
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電源スイッチ
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モード切替スイッチ
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メニューボタン
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セレクトボタン
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設定書込ボタン
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OLED表示
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CAN受信LED
-
電圧出力LED

ACアダプタ等を接続して電源供給します。
通電時はスイッチ上部のLEDが緑色に光ります。
CAN信号を接続します。D-Sub 9ピンオスコネクタです。
(ピンアサイン,2:CAN-L,7:CAN-H,3:GND)
アナログ電圧(1-5V)を出力します。
電源供給や設定書き込みに使用します。
電源を投入します。
設定/電圧出力のモードを切り替えます。
設定モードにて設定項目を変更します。
設定モードにて,設定内容を変更します。
設定モードにて,設定を内部EEPROMに記録します。
設定時のメニュー等を表示します。
CANバスでCAN信号を受信したときに青色に光ります。
CAN-ID設定が正しい場合で,電圧出力したときに赤色に光ります。
動作フロー
-
本基板の動作フローを右図に示します。
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本基板には「設定」と「電圧出力」の2つのモードがあります。
設 定:CANバス通信速度,各種データ解読パラメータの
設定をします。また,出荷状態に初期化することも
できます。
電圧出力:CAN受信データを解読して,電圧出力を行います。
解読パラメータ設定に不備がある場合,電圧出力
されません。
また,CANバスの特性上,受信データが更新されない
限り,前値保持となります。
-
モード切替スイッチを操作すると,動作の途中でもモードを切り替えられます。

設定(スイッチ)
設定を行うには,モード切替スイッチを左側にして「設定モード」にします。
「メニューボタン」を押すと,設定画面が順次表示されます。
各メニューで「セレクト」ボタンを押すと値が変わります。
各メニューで「セット」ボタンを押すと設定値を本基板に記憶します。
(電源をOFFにしても設定値が保持されます。)
【CAN受信表示】
本基板のCAN通信速度がCANバスと同じ設定のとき,CANバスで受信した情報をすべて表示します。
CAN Speed:本基板に設定されたCAN通信速度
Format:受信した信号のフォーマット(標準・拡張)を表示します。
CAN-ID:受信したCAN信号のIDを表示します。
拡張フォーマットの場合はExtendedと表示されます。
LENGTH:受信した信号のデータ長をバイトで表示します。
【CAN設定表示】
CANデータを電圧出力に変換する設定情報を表示します。
CAN Speed:本基板に設定されたCAN通信速度
CAN ID:電圧出力するCAN-ID
Endian:電圧出力するCANデータのエンディアン
エンディアンについてはエンディアンの設定に記載します。
StartBit:電圧出力するCANデータの抽出開始位置(スタートビット)
DATA LEN:電圧出力するCANデータ長さ
【アナログ出力表示】
電圧出力に関する出力情報を表示します。
DATA Type:電圧出力するCANデータの型,
Signed(符号付き整数)またはUnsigned(符号なし整数)
1V,3V,5V:各電圧の出力とCANデータの関係を表示
【CANバス速度設定】
接続するCANバスの通信速度を設定します。
速度は以下の9種の中から選択してください。
1M,500k,250k,125k,100k,80k,50k,20k,10 kbps
【CAN-ID設定】
電圧出力するCANデータの送信元のCANIDを設定します。
標準フォーマットのみ対応のため,0x000~0x7FFから1つ指定してください。
【エンディアン】
電圧出力するCANデータを抽出する際,2byteごとの読み取り順を設定します。
下図を参考にLittleとBigのいずれかを選択します。
【スタートビット】
電圧出力するCANデータの抽出開始位置を指定します。
1bit単位で設定することができます。
【CANデータバイト長】
電圧出力するCANデータの抽出データ長をバイトで指定します。
1,2,3,4byteのいずれかより選択します。
※ 1byteを選択した場合, 分解能は8bitとなります。
※ 2,3,4byteを選択した場合,分解能は下位ビットを切り捨てた12bitとなります。
【データ・タイプ】
電圧出力するCANデータのデータ型を指定します。
Signed(符号付き整数)またはUnsigned(符号なし整数)を選びます。
【設定初期化】
本基板の設定をすべて初期化します。
初期化するためには「セット」ボタンを押します。
「セット」ボタンを押すと,5秒のカウントダウンの後,設定が初期化されます。
「Reset Completed」と表示されると設定が初期化されます。
初期化後は,下記の設定となります。
設定(USB)
USBコネクタよりPCと接続し,シリアル通信にて設定値の読み込み,書き出しが可能です。
【シリアル通信設定】
ボーレート: 115,200bps
データ長: 8bit
パリティ: なし
ストップビット: 1bit
フロー制御: なし
【コマンド】
コマンドは下記の書式で送信します。
下記のコマンド(1文字) + (設定パラメータ) + 改行コード<LF>
【設定パラメータの対応】
CAN-ID 16進数 000~7FF
スタートビット 10進数 1bit ~ 63bit
CANデータバイト長 1byte ~ 4byte
データ・タイプ 0:Unsigned,1:Signed
エンディアン 0:Little,1:Big
CAN通信速度 0:1Mbps,1:500k,2:250k,3:125k,4:100k,5:80k,6:50k,7:20k,8:10k
【設定情報読み込みコマンド:R】
コマンドを送信すると設定情報が返信されます。
返信される設定情報は 固定文字の[canGet]に続いて,
[CAN-ID],[スタートビット],[CANデータバイト長],[データ・タイプ],[エンディアン],[通信速度]となります。
通信例:R<LF>
canGet,7FF,0,1,0,0,0
【CAN-ID設定コマンド:I】
CAN-IDを設定します。設定パラメータは3桁の16進数で指定します。
設定パラメータは必ず3桁で指定します。(例:12 → 012)
通信例:I7FF<LF>
(返り値はありません)
【エンディアン設定コマンド:B】
エンディアンを設定します。設定パラメータは0または1を指定します。
通信例:B1<LF>
(返り値はありません)
【スタートビット設定コマンド:L】
スタートビットを設定します。設定パラメータは2桁の10進数で指定します。
設定パラメータは必ず2桁で指定します。(例:8 → 08)
通信例:L08<LF>
(返り値はありません)
【CANデータバイト長設定コマンド:D】
CANデータバイト長を設定します。設定パラメータは1,2,3,4いずれかを指定します。
通信例:D2<LF>
(返り値はありません)
【データ・タイプ設定コマンド:E】
データ・タイプを設定します。設定パラメータは0または1を指定します。
通信例:E0<LF>
(返り値はありません)
【CAN通信速度設定コマンド:S】
データ・タイプを設定します。設定パラメータは0~8を指定します。
通信例:S0<LF>
(返り値はありません)











